排卵誘発剤などの医薬品に関して
不妊治療でも使われる「排卵誘発剤」。
実際の産婦人科でも妊娠しない場合、排卵誘発剤を使って排卵を促し、妊娠しやすい状態にするために使われる医薬品です。
内服薬や注射など色々ありますが、今日は手軽に排卵を起こりやすくできる内服薬を紹介していこうと思います。

排卵誘発剤
排卵誘発剤でも様々なものがあります。
ここでは世界的に有名なものから、人気のジェネリック商品まで、いくつか紹介していきます。
コダカラン
コダカランはインドに本社を構える、ジェネリック医薬品の製造会社レクメズ社が開発した排卵誘発剤です。
クロミッドと呼ばれる先発薬のジェネリック医薬品で、有効成分にはクロミフェンを配合しています。
クロミフェンは脳に働きかけて、エストロゲン受容体を阻害することでエストロゲンが足りないと言う信号を身体に送り、性腺刺激ホルモンを分泌させる効果があります。
これによって卵胞が大きく育ち、排卵を誘発させるメカニズムの医薬品です。
開発したレクメズ社は日本人が製造段階から監修についている事で、服用しやすく日本人が馴染みやすい構造になっている特徴があります。
フェルトミット
フェルトミッドは数多くのジェネリックを世界に発信するシプラ社が開発した排卵誘発剤です。
コダカラン同様に、日本でも取り扱われるクロミッドのジェネリック医薬品で、クロミフェン配合の医薬品です。
作用機序に関してはコダカランと同じく脳に働きかけてエストロゲンが身体に足りないと錯覚させ、ホルモンを分泌することにより排卵を誘発します。
先発薬のクロミッドは排卵がない無排卵症の治療にも使われるため、フェルトミットも同様に使うことができます。
錠剤は丸く白型とごく一般的な薬と同じ形状です。
クロメン
クロメンはKocak Farma社が開発した、クロミッドのジェネリック医薬品です。
有効成分は上記2商品と同じクロミフェンを配合しているため、効果などは全て同じ働きをすることで、排卵を誘発し妊娠の可能性を高めます。
しかし日本ではまだ承認されていない排卵剤なので、購入するためには通販サイトを使う必要があります。
その他医薬品
次に紹介する商品は、不妊症治療にも使われますが女性の悩みである生理痛や月経困難症などにも使われる商品をいくつか紹介します。
プロベラ
プロベラはバイアグラなど知名度の高い医薬品を世界に展開するファイザー社が開発した黄体ホルモン製剤です。
日本でも不妊症や月経困難症、無月経の女性に処方されている医薬品で、服用により黄体ホルモンを補充することでホルモンバランスを整え、月経周期などの安定を図ります。
本来、黄体ホルモンは女性の身体で自然に生成され、身体のバランスを保っています。
しかしストレスや寝不足などの関係で黄体ホルモンの分泌が減少してしまうと月経の周期が乱れてしまったりします。
また、黄体ホルモンは妊娠と大きく関係しており、黄体ホルモンの減少は不妊の大きな原因となります。
人工的な黄体ホルモンを補充することで不妊治療としても扱われています。
多忙で女性ホルモンが乱れがちな日本女性が愛用しやすい黄体ホルモン剤となっています。
マレフェMTF
マレフェMTFは上でお話ししたプロベラのジェネリック医薬品です。
同じ有効成分である「メドロキシプロゲステロン酢酸エステル」を配合しており、人工的な黄体ホルモン剤となっているので、服用することでホルモンバランスが整えられ女性が悩む月経周期、不妊症に効果を発揮します。
日本ではプロベラ錠2.5mgとして処方されていますが、マレフェMTFは10mgと用量が多い特徴があります。
最大用量として1日2.5mg~15mgまでは服用可能となっているので、用量をコントロールして服用する必要があります。
カベルゴリン
カベルゴリンはジェネリック医薬品の販売を主に行っているサンファーマ社が手掛けています。
薬のジャンルとしてはドパミン作動薬として扱われており、ドパミンが不足することによる手足の震えや体のこわばりなどを改善する効果がある一方で、血性排卵障害にも効果を発揮します。
日本国内でもカバサール錠として0.25mg~1mgの処方が認められており、サンファーマ社のカベルゴリンは0.25mgと0.5mgの2種類展開しています。
月経障害による不妊症治療にも使われているため、不妊の原因が高プロラクチン血症による排卵障害の場合には効果を発揮する医薬品です。
まとめ
排卵誘発剤でも色々なジェネリックがあります。
また排卵誘発剤だけでなく黄体ホルモンを人工的な薬で補充することで不妊治療や月経困難症の改善に繋がる薬を紹介しました。
もし不妊症や月経の障害によって悩んでいるのであれば、自分で何とかしようとするのではなく、医薬品に頼るのが1番の近道なのかも知れませんね。