October 25, 2019

不妊症に関して

不妊症になってしまうと、妊娠を希望した時になかなか子供ができずに夫婦間にも亀裂が入りかねません。

妊娠するのは女性なので、不妊症=女性に原因があると思われがちですが、実は不妊治療の約50%は男性側に問題があると立証されています。

そこでこの記事では不妊症とはどういったものなのか、原因と治療の流れまで書かせていただきます。 現在不妊症に悩んでいるのであれば是非参考にしてみてください。

不妊症に関して
目次

不妊症とは

不妊症は健康的な男女(夫婦間)が避妊行為をせずに性行為を行い、1年の期間で妊娠できないことを指します。

日本産婦人科学会では1年間の期間が不妊であるかどうか?の判断基準となっているため、妊娠を望んでから1年間男女の生活をしても妊娠できなかった場合、不妊症として治療を介した方が良いかも知れません。

近年では女性も社会進出する場面が多くなっていることから、晩婚が盛んになりました。
男女ともに加齢すればするほど、ホルモンバランスが乱れがちになり、妊娠しにくい身体になることは研究で判明しています。

この理由から、不妊症に悩むカップルや夫婦は増加傾向にあり、今や10組に1組の割合で不妊治療している現状です。

以外に知られていないのが、冒頭で書いたように不妊症の半分は男性側に問題があります。
しかし女性と違い男性はなかなか子作りが上手くいかなかったとしても、不妊検査を拒む傾向が強いため、不妊症を深刻化させる原因になっています。

では不妊症になってしまう原因としてどのようなものがあるのでしょうか。

不妊症の原因

不妊症の原因として、女性、男性どちらも考えられます。
しかしどちらにも明確な不妊症の原因が見当たらなかったとしても妊娠しない場合があります。

それは「排卵日」がずれてしまっているためです。
排卵日は精子が着床し妊娠する日と言い換えることができるため、排卵日をしっかり把握して性行為を行っても妊娠しない場合には、次のような原因が考えられます。

女性が原因の場合

排卵因子

健康的な女性の身体は生理の約2週間(14日ほど前)に排卵が起こります。
これを排卵日と呼び、いわば精子着床によって妊娠する日です。
そして排卵日に妊娠しなければ、子宮内膜が剥がれ落ちることによって生理として出血します。

しかし生理不順などを起こしている女性の場合には、生理のような出血があったとしても排卵していない可能性があります。
これはホルモン分泌を行う甲状腺に何かしらの原因や疾患がある場合、もしくは肥満、極度のダイエットなどの体重コントロールができていない、男性ホルモンの量が多いなどが考えられます。

この場合には、排卵を起こす治療などを行うことで治療していきます。

卵管因子

女性の身体には卵管と呼ばれる、子宮と卵子を結ぶ道があります。
何も問題なく、精子が卵子と着床し本来妊娠するはずの流れですが、この卵管と呼ばれる道が炎症などによってふさがれてしまっている場合、着床した卵が子宮に戻れず妊娠しない現象となります。

主に卵管炎や骨盤炎症などを引き起こした経験がある方が高確率で引き起こしており、ほとんどの女性が症状がないまま卵管が詰まっていたりもします。

頸管因子

子宮頚管と言った単語を聞いたことがあるでしょうか?
子宮頚管とは子宮の出口を閉めて、細菌などの侵入を防ぐ役割があります。
しかし排卵日が近づくにつれて、このバリアは薄くなり精子が貫通しやすい状態になることで、妊娠しやすくなるメカニズムです。

この時粘液の分泌量が少なかったりすることによって、精子は貫通することができない=精子が子宮まで行き届かないので、妊娠しづらくなります。

免疫因子

男女ともに人はウイルスや細菌などから身体を守る免疫がありますよね?
実は女性の身体には精子を外敵だと認識して戦ってしまう、抗体があるケースがあります。

このような抗体を持つ女性の場合、精子を攻撃してしまうことで精子の働きが弱まってしまい、卵子に到着することができず妊娠できません。

子宮因子

子宮筋腫などの子宮に疾患がある場合や過去に子宮の手術などを行っていると内膜の血流が悪く、受精した卵の活動が妨げられ妊娠できません。

このように女性が原因で不妊症を引き起こしている場合、色々な原因があるためピンポイントで原因の改善を行わなければいけません。
次に男性が原因で不妊症に悩むケースはどのようなものなのかを記述していきます。

男性が原因の場合

造精機能障害

そもそもの精子数が少なかったり、精子がいない場合があります。
これらの場合にはどうしても通常の精子数を出せる男性と比べると、受精しにくくなるため妊娠しづらいと言われています。

また精子があったとしても運動機能の低下している精子はなかなか着床しません。
加齢や生活習慣、先天性なども原因となっています。

精子の通過問題

膣内で射精できて、精子がしっかり作られている方でもなかなか妊娠しないケースがあります。
それが精子の通過問題です。

射精する段階までの精子の通り道が過去の炎症や尿道炎などで炎症を起こしている場合には射精ができても精子が出ていない場合があります。

性機能障害

そもそも妊娠以前に、EDであったり膣内の射精障害を患っている場合には、EDの改善をしなければなりません。
この場合心因性と身体性に分けられ、心因性の場合には原因となる緊張やプレッシャーなどを解消します。
糖尿病などの身体的問題がある場合には、医師と相談しながらED治療薬の併用などで解消します。

加齢による問題

男女ともに言えることですが、やはり加齢は妊娠の天敵になります。
これは加齢によって妊娠に必要なホルモン分泌の低下が挙げられるのと、男性であれば精子の運動性が下がってしまうためです。

女性は30歳を目安にホルモンバランスが減少し、男性は35歳程度から精子の運動性が低下していきます。

不妊症の治療

不妊症だと思ったら医療機関で行うことはまず身体的な検査から始まります。
これも原因の項目と同様に、男女検査方法や治療法が異なります。

女性の場合

内診・経膣超音波検査

まずは膣内に原因がないかを調べます。 子宮内膜症や筋腫などがある場合、治療しなければ妊娠できない問題となります。
また、クラミジア感染症がある場合には、不妊の原因に直接的な害を与えているため、同時に性病の検査も行います。

子宮卵管造影検査

原因の項目でお話しした受精した卵の通り道となる卵管が詰まっていないかどうかを検査します。

ホルモン検査

血液検査でホルモンの状態を知ることができます。
ホルモン分泌を行う甲状腺の働きを確認することができ、妊娠に十分な女性ホルモンが分泌されているかどうかを検査します。

性交後試験

排卵日に性行為を行い、翌日に女性の子宮頚管粘液を採取して調べます。
粘液を調べることで前日膣内射精した精子がしっかりと活動しているかどうかを調べることができます。

万が一ここで精子の運動性が確認できない場合には、免疫因子でお話しした、精子を攻撃するような抗体がないかどうかを調べていきます。

男性の場合

男性の検査は非常にシンプルです。
産婦人科、もしくは不妊症を診断している医療機関でマスターベーションを行って射精してもらい、射精した精子の活動を見ます。

これによって精子に元気があるのか?運動性の低下は見られないか?精子が十分な量含まれているか?などを確認します。

これらの検査を男女別で行ったとしても、原因が見当たらない場合があります。
そのような場合には次のような流れへと移行し、治療を進めていきます。

不妊治療の流れ

不妊症の流れとしては、産婦人科で主に行うことができます。
男女、どちらが原因で不妊症を引き起こしているか分からないため、基本的には不妊症検査は二人で行う必要があることを覚えておきましょう。
基本的な不妊治療の流れとしては、上記の項目でお話しさせていただきましたが、まとめるとこのような流れになります。

1)身体的検査
2)各項目の検査
3)因解明
4)原因にむけた治療

しかし検査で男女どちらにも問題がない場合には、ステップアップしていく不妊症治療になります。

タイミング法

タイミング法とは女性の排卵日付近、もっとも妊娠しやすいとされる2日前ほどに合わせて性行為を行います。
今はスマホなどでも排卵日を知ることが可能ですが、病院で行う排卵日の検査はもう少し特殊です。
卵胞の大きさ、尿のホルモンなどから排卵日を予測し、より排卵日を明確にすることが可能です。
この場合、排卵日を間違えないように、排卵日付近になったら何度か通院する必要があります。

排卵誘発法

タイミング法で妊娠できない場合には、排卵誘発剤を使った方法に移行します。
排卵誘発剤には内服薬や注射などもあり、これを使用することによって排卵が促されて妊娠しやすくなります。
また、状況に応じて人工授精の妊娠率を上げるために使われる場合もあります。

人工授精

排卵誘発法でも妊娠しない場合、人工授精になります。
男性のましたーベーションから採取した精子を検査し、もっとも妊娠しやすいであろう元気な精子のみを子宮内に注入します。

当然ですが注入する日も排卵日をめがけてするため、高確率で妊娠が望めます。

まとめ

不妊症は妊娠を望み、定期的な性行為を行っても1年以上妊娠しない場合に断定されます。
始めは不安かも知れません。
しかしそのまま放置していても、年齢を重ねるだけで男女ともに妊娠しにくい身体になる一方です。
今や10組に1組が不妊症の治療を行う時代となり、決して恥ずかしくも珍しくもありません。
一人で悩まずにしっかりとパートナーと将来を見据え、妊娠できた時の喜びを夢に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

排卵誘発剤などの医薬品に関して
不妊治療でも使われる「排卵誘発剤」。

コダカラン(排卵誘発剤)
ユニークな名前のコダカランは妊娠するために必要な排卵を促す効果のある排卵誘発剤です。

フェルトミッドは先発薬であるクロミッドのジェネリック医薬品になります。 製薬メーカーでも知名度の高いシプラ社が製造から販売までを手掛ける排卵誘発剤となります。

クロメン(排卵誘発剤)
クロメンは妊娠をサポートする排卵誘発剤の1つです。排卵障害などで自然な妊娠が出来ない方の治療に排卵誘発剤は使用され、受精が可能な良質な卵子を育て排卵を促します。

プロベラ(女性ホルモン剤)
プロベラは、ファイザー製薬が開発販売している女性ホルモン剤です。

マレフェMTFは、インドに拠点を置くウエストコースト社が開発販売している女性ホルモン剤です。

カベルゴリン(不妊治療)
カベルゴリンは日本でもサワイからカベルゴリン錠として販売されている医薬品です。 今日紹介するのは同じ成分を含んだサンファーマ社から販売されている製品になります。

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