October 25, 2019

排卵検査と妊娠検査薬

不妊治療では、早い段階で排卵の状況や受精卵の着床が起こっているか気になるものです。

詳しい検査が必要であれば産婦人科を受診しなければなりませんが、自分でタイミング法などを実践し妊娠を考えているのであれば、病院に行かなくて排卵や妊娠について知ることができます。

さらに避妊に失敗してしまい「妊娠しているかも」と気になる方もすぐに結果を知りたいものです。
こちらのページでは排卵検査薬と妊娠検査薬について詳しく説明しています。

排卵検査と妊娠検査薬
目次

排卵検査薬

排卵検査薬の特徴

排卵検査薬は妊娠に必要な排卵が行われる排卵日が分かる検査薬です。
女性の体は排卵前と排卵後では2種類のホルモン(黄体ホルモン・卵胞ホルモン)の分泌量が変化します。

排卵前になると卵胞ホルモンの分泌量が上昇し、それに伴いヒト黄体形成ホルモン(hLH)が大量に放出されます。排卵検査薬は尿に含まれるhLHの濃度を測る事で、いつ排卵が起こるかを予測します。

これにより妊娠しやすい日が特定できるようになります。
排卵日の前後に性行為をすれば、妊娠する確率が高くなります。排卵日前後の性行為の回数が多いほどその確率はさらに高くなることから、排卵日の予測は妊娠するためには効率の良い方法と言えます。

体温を測るタイミング法も排卵日の特定に利用されますが、体温が低温から高温に変わったことで排卵が起こるため、体温が変わった段階では排卵が完了した後ということになります。
タイミング法だけでは事前に排卵日を特定することはできないため、さらに正確な予定日を知るためには排卵検査薬の使用はとても有効といえます。

これから計画的に妊娠をしようと、妊活に取り組んでいる方にはとても役に立ちます。

さらに妊娠の確率を高めるために、葉酸などの栄養素を効率良く摂取できるサプリメントの使用や排卵誘発剤との併用もおすすめです。排卵がしにくい方や生理のタイミングをずらしたい方は、排卵誘発剤などのホルモン剤もあります。

不妊でお悩みの方で、タイミング法だけではあまり効果が見られない場合に試してみてはいかがでしょうか。

排卵検査薬の使用方法

排卵を検査するためには尿を採取し、検査薬に付けることで陽性か陰性かを確認します。

尿はそのままシート状の検査薬にかけます。その他、紙コップに一定量を採取して、シートをつけても問題ありません。

どちらも5秒ほどつけたら検査を水平にして、10分以内に結果を確認してください。
15分以上過ぎてしまうと結果は無効となりますので、ご注意ください。
判定の結果は陽性・陰性なのでとても分かりやすいようになっています。

シートは一回限りの使い捨てとなるため、何度も使用することはできません。 そのため、コストがかかるので不用意に思い立って使用するのではなく、計画的にタイミングを見て使うことを推奨しています。

早期妊娠検査薬

早期妊娠検査薬の特徴

早期妊娠検査薬は産婦人科などで妊娠検査をしなくても、自宅で妊娠の確認が出来る検査薬です。

一般的な市販されている妊娠検査薬は生理予定日の一週間後から使用するものですが、早期妊娠検査薬は受精して9~12日で検査し妊娠したかが確認できます。

女性が妊娠するとヒト絨毛性ゴナドトロピン(hGC)というホルモンが分泌されるようになります。

受胎するとすぐに胎盤の一部からhGCが分泌されるようになり、胎盤が剥がれ落ち月経が起こらないようにします。hGCは妊娠していない女性からは分泌されません。
このhGCの分泌があるかを検査することで、受胎が行われたかが確認できる仕組みです。
市販の妊娠検査薬はhGCの濃度が高まった状態でないと反応しないため、生理予定日の一週間後からの使用となります。
早期妊娠検査薬はこの反応の精度が非常に高いため、hGCの濃度が高くなる前の状態でも使用が可能です。

妊娠の結果が早期に知ることができれば、アルコールやタバコ、薬の服用などで胎児に影響を与えずに済みます。
不妊の場合も早期に妊娠の確認ができれば、限られた次の対応が早く行うこともできます。

早期妊娠検査薬はあくまでも補助的な検査薬です。hGCが検出され妊娠が確認できたとしても、流産や子宮外妊娠の可能性もあるため、妊娠が確認出来たら産婦人科で受診するようにしてください。
その場合しっかりと胎嚢が確認できるようになる妊娠5週目が適切です。

早期妊娠検査薬の使用方法

早期妊娠検査薬は尿に含まれるhGCの濃度を測り、妊娠が陽性か陰性を確認します。

紙コップに尿を取り、検査シートの「MAX」と印のあるところまで入れ3秒ほど待ちます。

検査シートを取り出し、水平にすると5分以内に結果が現れます。
15分経つと結果は無効になるのでご注意ください。

検査シートには対照線と検査線があり、どちらも赤色になったら妊娠している可能性があり、対照線のみ赤色で検査線が無色の場合は妊娠していません。
どちらも無色の場合は検査が失敗したことを意味します。

検査シートは使い捨てになるため、複数回使用しないでください。受精したと思われる日を確認しておき、9~12日後に検査して計画的に使用してください。

まとめ

排卵検査薬や早期妊娠検査薬は計画的な妊娠や効率的な妊活にとても便利な検査薬です。
排卵検査薬を使用する場合、さらに検査の精度を上げるためにあらかじめ、自分の生理周期を把握しておくと検査がしやすくなります。生理の周期を知るためには、基礎体温を計測して体温の変化を記録してみましょう。

国内でも早期妊娠検査薬は薬剤師のいる薬局で購入することはできますが、その種類は少ないです。海外製の早期妊娠検査薬はその種類が豊富に展開されています。
どちらの検査薬も海外の医薬品を取り扱う通販サイトで購入することができます。

病院に通わずに妊活している方は是非お試しください。

排卵誘発剤などの医薬品に関して
不妊治療でも使われる「排卵誘発剤」。

コダカラン(排卵誘発剤)
ユニークな名前のコダカランは妊娠するために必要な排卵を促す効果のある排卵誘発剤です。

フェルトミッドは先発薬であるクロミッドのジェネリック医薬品になります。 製薬メーカーでも知名度の高いシプラ社が製造から販売までを手掛ける排卵誘発剤となります。

クロメン(排卵誘発剤)
クロメンは妊娠をサポートする排卵誘発剤の1つです。排卵障害などで自然な妊娠が出来ない方の治療に排卵誘発剤は使用され、受精が可能な良質な卵子を育て排卵を促します。

プロベラ(女性ホルモン剤)
プロベラは、ファイザー製薬が開発販売している女性ホルモン剤です。

マレフェMTFは、インドに拠点を置くウエストコースト社が開発販売している女性ホルモン剤です。

カベルゴリン(不妊治療)
カベルゴリンは日本でもサワイからカベルゴリン錠として販売されている医薬品です。 今日紹介するのは同じ成分を含んだサンファーマ社から販売されている製品になります。

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