プロベラ(女性ホルモン剤)
プロベラは、ファイザー製薬が開発販売している女性ホルモン剤です。
「黄体ホルモン製剤」の中のひとつで、この種類のお薬は「プロゲステロン製剤」と呼ばれることもあります。
黄体ホルモンを補充し、女性ホルモンのバランスを改善してくれる効果があります。
主な用途は生理周期の改善や不妊治療です。
プロベラは女性の悩みを解消してくれる医薬品の代表格となるお薬ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
詳しく触れていきましょう。

プロベラの特徴
プロベラは、世界で初めてペニシリンを製品化させることに成功したことで有名なファイザー製薬が開発・販売している先発薬です。
処方箋医薬品に分類されているので、日本国内では医師の処方が無いと手にすることができません。
プロベラは、円形でだいだい色が特徴の錠剤です。
ファイザー製薬が製造しているプロベラには、アルファベットの「U」が刻まれています。
ファイザー製薬はアメリカに拠点を置いており、医薬品メーカーの世界では各国の医薬品メーカーを牽引するグローバル企業です。
ED治療薬の「バイアグラ」を開発販売したことでも有名で、男女双方の悩みに寄り添う創薬をしています。
プロベラには、黄体ホルモンを補充して生理不順や不妊、肌荒れや冷え性、女性ホルモン不足による代謝不良などを改善する作用があります。
プロベラの効果・効能
プロベラは「メドロキシプロゲステロン酢酸エステル」を有効成分とし、黄体ホルモンを補充する作用があります。
女性の生理周期や不妊には、女性ホルモンである黄体ホルモンが関わります。
女性ホルモンは、バランスの良い食事をして、規則正しい生活リズムであれば正常に分泌されるものですが、ストレスや寝不足、過剰なアルコール摂取などで崩れてしまうものです。
黄体ホルモン(プロゲステロン)は、生理周期の後半において、子宮内膜を増やして受精卵が着床しやすいように子宮内の環境を整えています。
そのため、体内の黄体ホルモンが不足したりバランスが崩れると、生理周期に異常をきたしたり、無月経となったりするのです。
プロベラはこのような時に、黄体ホルモンを補充し、生理周期の不順や不妊、また、女性ホルモン不足から引き起こされる肌荒れや冷え性、代謝不良などを改善に導きます。
このメドロキシプロゲステロン酢酸エステルという成分は、子宮内膜症やがんの治療に用いられることもあります。
プロベラの副作用
主な副作用として以下の症状があげられています。
- むくみ
- 食欲不振
- 吐き気
- 腹痛
- 頭痛
- 眠気
- けん怠感など
稀に起こる重大な副作用としては以下が挙げられています。
- 血栓症
- うっ血性心不全
- アナフィラキシーショック
- 乳頭水腫
プロベラの注意点
併用を注意すべきお薬として以下が挙げられています。
- ホルモン剤(黄体ホルモン、卵胞ホルモン、副腎皮質ホルモン等) 血栓症を起こすおそれが高くなるため。
また、投与できない患者、医師の指示が必要な患者として以下が挙げられています。
- 心疾患のある患者又はその既往歴がある患者
- うつ病又はその既往歴のある患者
- てんかん又はその既往歴のある患者
- 片頭痛、喘息、慢性の肺機能障害又はその既往歴のある患者
- 糖尿病の患者
- ポルフィリン症の患者
- 腎機能障害又はその既往歴のある患者
- 肝障害のある患者
- 妊婦、授乳中の女性
- 小児
プロベラ値段・錠数
プロベラには5mgと10mgの2種類の容量があり、それぞれ30錠の単位で販売されています。
5mgは3,000円(100円/粒)程度から、10mgは4,000円(133.3円/粒)程度からの価格帯となっています。
まとめ
正常なホルモンバランスを保つには、日々の生活が規則正しいこと、睡眠をよく取ることですが、ストレスを抱えたり、眠れなかったり、アルコールを摂りすぎたりすることで崩れてしまいがちです。
近年は女性がストレスを抱える機会が多くなりましたが、そんな現代だからこそ対策は講じておきたいものです。
生理不順に陥った時など、体調がおかしいと感じたときのお守り代わりとして、この薬が手元にあると安心できるのではないでしょうか。
また、個人輸入を利用して、病院に行く時間が取れない時などのストックとして用意しておくのも良いかもしれません。